ミュージアムのご紹介

INTRODUCTION

生活美学研究所

武庫川女子大学生活美学研究所・附属総合ミュージアム統合に際してHPアーカイブ開設いたします

(武庫川女子大学生活美学研究所 2024年3月31日HP現況記録保管)

1991年多田道太郎所長による設立、森谷剋久所長による中興を経て、いよいよ34年目に機が熟し、生活美学研究部門として武庫川女子大学附属総合ミュージアムとの融合が実現しました。2024年5月18日(土)には統合記念シンポジウムを開催しますとともに、従来の生活美学研究所HP内容をアーカイブ化し、皆様に閲覧いただけるよう、ここに附属総合ミュージアムサイト上で提供しております。

生活美学研究部門は引き続き、阪神間モダニズム・生活文化研究を深め、地域貢献に努め、精進してまいる決意です。従前のご厚誼と研究交流に心より感謝申し上げますとともに、変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

なお、2024年4月1日より旧生活美学研究所に関するお問い合わせはミュージアムの方へお願いすることになります。生活美学研究関連の研究会の情報が必要な方も、下記までお問い合わせください。

連絡先
住所 〒663-8137 西宮市池開町6-46
武庫川女子大学 附属総合ミュージアム
電話番号 0798-45-3509(直通)
時間帯 10:00-16:00 ミュージアム
メールアドレス
haku@mukogawa-u.ac.jp

生活美学研究所を介しまして多くの皆さまとのかけがえのない研究交流に携われたこと、改めまして御礼申し上げます。新たな枠組みで生活美学研究を継承いたします。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

生活美学研究所長 森田雅子
生活美学研究所所員・スタッフ一同

目的と理念

生活美学研究所(Mukogawa Institute of Esthetics in Everyday-Life)は、武庫川女子大学の附置研究所として、平成2年10月、第3学舎(現上甲子園キャンパス)の甲子園会館2階に設立されました。

キャンパスは、昭和5年、フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新によって設計された、当時「甲子園ホテル」と呼ばれた名建築です。

本研究所の創立は、生活環境に対する意識が実際的、実利的なものから美的、精神的なものに移行する時代に対応し、生活美学に関する基礎的かつ先導的な研究を行うことを目的としています。この目的を達成するため、(1)生活環境における意識変容の研究、(2)生活美学における基礎理論の研究、(3)先導的生活美学研究の実践支援と研究交流の促進という三つの方針を軸に、研究所内外での連携を図りながら活動を行っています。

所長メッセージ

生活美学研究所は、武庫川女子大学の附置研究所として、平成2年(1990年)10月、甲子園会館内に京都大学名誉教授多田道太郎により設立されました。悠然と武庫川河畔に聳える双塔と深い森が目印の甲子園会館は、フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新(あらた)のデザインと林愛作の構想により昭和初期に竣工し、「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と並び称された名建築です。時のたつのは早いもので、森谷尅久前所長についで、私が3代目所長となりすでに7 年経過しております。その間、鳴尾の武庫川女子大学学術研究交流館にも、新たな地域の研究拠点ができました。何よりも地域の皆様とともにあり、地域の皆さまに愛される、明るく開かれた研究所でありたいと思っております。

本研究所の創立は、これまで思弁的で彼岸の存在であった美学という古典的学問分野を、一般のかたがたの身近な日常生活における趣味・嗜好を重視することによって、より現代的な「生活美学」として再創造する目的をもつものです。生活を豊かにする美しさにはいろいろあります。美は流行の影響を受け移ろうものでもあれば、不変のものでもあります。そこで研究手法として、私たちはまず生活の中の美を1つ1つ丹念に探し出し、讃(たた)えるということから始めました。このようにして研究所では、漢字一字で表す年間研究テーマを毎年定めているのです。その四半世紀にわたる研究成果は、それぞれ生活美学研究所紀要、シンポジウム記録集、そして小研究会報告集などで刊行されています。生活というと、一見マージナルな領域のように思いこむ方もいます。しかし、生活は人類の生存の基盤をなす根源的な研究の出発点であり、同時にその回帰するところでもあるのです。さらに今年度から生活美学研究所では生活美学基礎理論構築のためのデータベースの編成を開始し、美的な生活実現のための指標づくりに着手いたします。そのため学内外と連携して生活美学コンソーシアムを構想しています。

生活美学研究所では日々先端的生活美学研究の実践、研究交流をはかり、研究の高度化に努め、各研究会の学術レベルの向上をはかっています。15人の研究所員は、学部学生、大学院生を生活美学領域あるいは隣接領域において博士前期課程・後期過程において指導しています。外部イベントでも、地域との連携を目指し、芸術監督や講師あるいは専門職業人などが研究員を務めるなど、学外との研究協力体制をさらに強化していっております。

どうぞ、今後とも生活美学研究所をごひいきにしていただけますよう、お願い申し上げます。皆々様との活発な研究交流、研究討議を楽しみにしております。

平成27年11月11日
武庫川女子大学生活美学研究所長 森田雅子

研究領域

研究コア テーマ メンバー
意識変容 モンスーン-アジア集住環境 鎌田 誠史
生活文化 藤本 憲一 三宅 正弘
基礎理論 スマートライフ 森田 雅子
甲子プロジェクト 黒田 智子
道具の現象学 松山 聖央(嘱託助手)
芸術学 音楽療法 松本 佳久子
ソマティクス 村越 直子

あゆみ

平成2年10月1日にスタートした本研究所は、同年より翌年平成3年にかけて研究活動の体制を固めていった。
まず、年間の統一テーマが設定され、これに基づいた年間数回の「研究例会」が開催されることになった。統一テーマは漢字の一字を用いるというユニークなものである。

この年間の研究に加え、平成3年度からは本研究所の“開設記念”として、「秋季シンポジウム」を開催することとなった。
これは、学内外の研究者および近隣の一般市民、各事業所に呼びかけて催すものである。

さらに、同(平成3)年度からは、多くが集い、楽しく美を創造する場を提供するとして「クリエイティブサロン」が発足し、近年は毎年5回開催をしている。

このほか、平成6年度には新しく「小研究会」が設けられ、現在、順次研究会が活動を行っている。

歴代の研究テーマ

令和5年度
令和4年度
令和3年度
令和2年度
令和1年度
平成30年度
平成29年度
平成28年度
平成27年度
平成26年度
平成25年度
平成24年度
平成23年度
平成22年度
平成21年度
平成20年度
平成19年度
平成18年度
平成17年度
平成16年度
平成15年度
平成14年度
平成13年度
平成12年度
平成11年度
平成10年度
平成9年度
平成8年度
平成7年度
平成6年度
平成5年度
平成4年度
平成3年度
平成2年度

刊行物

野球の聖地「甲子園」研究報告書

2022/01/04

2019年度 基盤研究(C)「聖地研究 甲子園-聖地の生成と象徴性再生産プロセスに対する住民評価の研究」(森田雅子代表)について、住民アンケートの結果をまとめた報告書を、石井登志郎西宮市長に提出しました。

石井市長、太田聖子政策局長、大西貴之市民局長と、生活美学研究所の森田雅子所長とのあいだで、景観問題やインフラの整備などについて意見交換も行われ、本学の学術研究を、地域社会に広く発信・還元する貴重な機会となりました。
本報告書は下記リンクよりご覧になれます。

野球の聖地「甲子園」研究報告書

阪神間モダニズム

2021/02/10

生活美学研究所の三宅正弘研究員が、兵庫県阪神南県民センター作成の「阪神間モダニズム」youtube動画の監修を行いました。公開がスタートしています。

三宅研究員が案内役も務めており、長年、本研究所で行ってきた甲子園ホテルや阪神間モダニズムの研究が反映された内容となっております。

ぜひご覧ください。

阪神間モダニズムvol 1 「100年前 芦屋・西宮は一大ビーチリゾートだった…」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=iBAQNHMnYbw

阪神間モダニズムvol 2 「海岸リゾートに集まったロシア人の音楽家たち」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=ARWfp70mGiw

阪神間モダニズムvol 3 「ライフスタイルが生み出したモダニズム建築」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=kMWJ4QZKP2A

阪神間モダニズムvol 4 「赤い屋根に白い砂の世界」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=zgCUDI6SNOU

阪神間モダニズムvol 5 「阪神間から世界へ発信される芸術と文化」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=PWdVKo4m1Wo

過去の研究会

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