博士後期課程の概要

理論知に裏付けられた経験知から新たな理論知の創生を目指す博士後期課程

博士後期課程では、「理論知に裏付けられた経験知から新たな理論知を創生し、発信できる統合力・連携力・想像力と看護職のアイデンティティを基盤として、個人の志向により、地震の活躍する場を選択し、選択した看護実践の場で教育研究能力を発揮する人材を育成します。

博士後期課程の概要

学位・資格 看護学専攻 博士(看護学)
標準修行年限 3年
開設形態
  • 男女共学
  • 夜間開講(仕事の両立が可能)
長期履修学生制度 長期履修学生制度とは、職業を有しているなどの事情で、通常の修業年限で終了することが困難な方のための制度です。この制度を利用し、標準の修行年数を超えて学び、学位を取得することが可能になります。ただし、この制度を利用する場合、本人の申請に基づき審査を受け、承認される必要があります。詳細については学生募集要項をご参照ください。
修了の要件 10単位以上を取得するとともに、かつ必要な研究指導を受けたうえ、博士論文の審査及び試験に合格
募集人員 3名
出願資格 入学時点で修士の学位あるいは専門職学位を有する方。(2019年3月31日までに修了見込みの方)
選抜方法
  • 口述試験
  • 筆記試験(英語)

※社会人特別選抜では、英語の一部をかえて「看護実践活動調書」の書類審査を行う。

学納金 入 学 金:28万円
授 業 料:70万円
教育充実費:20万円 (2017年度入学生分:参考)
学生支援
  • 活動の支援として図書・物品購入等の研究補助
  • 学会活動支援制度:国内外学会発表・参加に関わる旅費・参加費の一部を支援
  • 奨学金制度
  • 一般教育訓練給付金
  • 院内保育ルーム(ラビークラブ)
高度な教育研究能力をもった看護職者の育成

現職看護職者が看護実践で「経験を通して得た知恵・知識」(経験知)は、「体系化あるいは理論化した説明・伝達できる知恵・知識」(理論知)に進化させることにより、他者と共有できるものとなり、また推論や検証・確証が可能なものとなります。さらに、より広い視野から見識を深め、理論知に基づいた実践を通して得た経験知は、初期の経験知より進化したものであり、その経験知から生じた疑問の追究は、看護学としての新たなエビデンスや理論の創生につながります。創生した理論知を実践につなげ、さらに探求を続けるという連続的なスパイラルの中で看護を思考・実践することは、社会の変化に対応した看護実践として国民の健康の保持・増進、疾病治療の促進への寄与へとつながります。看護実践に根ざした研究を行い、そこから得られた結果を発信し教育に活かすには、高度な教育研究能力が求められています。

カリキュラム

博士後期課程では、特別研究、共通教育科目および専門教育科目の3つの科目区分とし、論理的な思考を熟練させ、個々が抱いていた問題や課題を追求してエビデンスや理論を検証し、創生することによって新たな理論知を創り出し、それを社会に発信できる統合力・連携力・創造力を育成することができる教育課程を編成しています。

特別研究

博士後期課程では、特別研究、共通教育科目および専門教育科目の3つの科目区分とし、論理的な思考を熟練させ、個々が抱いていた問題や課題を追求してエビデンスや理論を検証し、創生することによって新たな理論知を創り出し、それを社会に発信できる統合力・連携力・創造力を育成することができる教育課程を編成しています。

共通教育科目

必修科目として「看護エビデンス特論(1単位)」および「看護理論探求特論(1単位)」の2科目、選択科目として「看護研究倫理特論(1単位)」「社会連携看護ケア特論(1単位)」および「国際看護情勢特論(1単位)」の3科目を開講します。必修科目は、看護実践の場で理論知に裏付けられた経験知から、新たな理論知の創生への基本的な過程が学べる内容です。選択科目は、学生の関心のある課題に応じて選択することができ、より広い視野からその課題を検討することができるような内容としています。

専門教育科目

選択科目として「生涯発達看護学特講(1単位)」および「広域実践看護学特講(1単位)」の2科目を開講します。「生涯発達看護学特講」では、主として生涯発達の視点での対象および家族を理解し、様々な発達段階にある対象への看護上の課題を、「広域実践看護学特講」では、主として制度・施策と看護との関係について理解し、様々な健康状態にある対象への看護上の課題について、具体的な研究過程に基づき、看護実践への活用や今後の研究の展開について教授します。

修了要件および履修方法

標準修業年限3年以上在学し、特別研究6単位、共通教育科目3単位以上、専門教育科目1単位以上の合計10単位以上(修士課程における30単位は含まず)を修得するとともに、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格しなければなりません。

授業科目は、履修モデルに示すように、特別研究、共通教育科目および専門教育科目から指定された履修方法で単位を修得します。具体的には、特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3科目・各2単位の計6単位(必修)、共通教育科目の5科目・5単位のうちから必修の2科目・2単位と選択の3科目・3単位から1科目・1単位以上の3科目・3単位以上、専門教育科目からは選択の2科目・2単位から1科目・1単位以上の合計7科目・10単位以上(修士課程における30単位は含まず)を修得します。

特別研究は、3年間(標準修業年限)を通して臨床や教育研究の実践の中から生じた疑問から研究テーマを明確にして研究を進めていくことになるため、看護実践や看護の教育研究の場でのフィールドワークなど、看護の実際の場と関連させながら進めていく研究とします。そこで、特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各2単位、計6単位)の授業時間以外にも、看護のフィールドでの主体的な学習が必要となるため、履修モデルでは、特別研究を履修するうえで研究に関連する自主的な学習時間が取りやすいよう、ゆとりのあるものとしています。

共通教育科目に開講される選択科目については、学生の研究テーマや就学の状況に応じ、自己の就学計画のバランスを考慮した選択を行うことができるよう配当年次にかかわらず、いずれの年次でも履修可能としています。

専門教育科目は、「生涯発達看護学特講」および「広域実践看護学特講」の2科目を配置していますが、一般的に修士課程を終えた現職看護職者の特徴は、既に各自の専門性を確立しており、進もうとする志向性(選択した自身の活躍する場)は明確になっていることが推測されます。従って、各自が看護職としての志向性を基盤に、より連携力や発信力を発展させることを考えると、自身の看護学における専門性にとらわれずに、より幅広い視野で各自が貢献しようとする領域の現象を捉える必要があります。