カリキュラム

知識欲が満足するカリキュラム

たくさんの人を支えられる看護師。
それは、病気やケガはもちろんのこと、日々の生活にまで、トータルに寄り添える看護師であると、私たちは考えています。そこで武庫川女子大学では、患者さんを病める人ではなく、「生活する人」と捉え、身体面、精神面、さらには、生活面までケアする「360°看護力」を育むカリキュラムを用意。
また、幅広い教養と人間性を育む多彩な科目により、学生たち一人ひとりを人としても、看護師としても、大きな成長へと導きます。学んだ「知識」を医療現場で「行動」につなげることができるよう、看護師の育成に特化したカリキュラムを設定し、各学年で学びを積み上げていきます。

看護学部の4年間

「知識」を「行動」に変える実践能力を育成する多様な授業と充実した環境

看護師はこれまでの経験や直感ではなく、科学的な根拠に基づいたケアを提供する能力が求められています。そこで、学生自身が看護技術に対する疑問に対して、自ら解決方法を考え、実験し、答えを導き出す「EBN演習」を行っています。また、実習に行く前の段階から、シミュレーション教材や電子教材を用いた演習を取り入れ、実践能力を育成しています。このような授業や演習を通して、学生は科学的に思考する力や主体的に学習する力を身に付けていきます。看護学部には、より実践に即した演習を行うための充実した環境が整っています。

看護師国家試験合格に向け、1年次から徹底的に支援します。

低学年から学習の進捗に合わせて国家試験に役立つ情報の発信をするなど、4年生になってから本格的に受験勉強を行う準備を教員がサポートします。また教員のそばで集中して勉強できる環境を整えています。

看護師国家試験合格への取り組みはムコジョ看護ブログ でも紹介しています。ぜひご覧ください。

学生インタビュー

1 年生(取材当時)
誰もがのびのびと学べて、着実に成長できる環境があります。
1年生(取材当時)

武庫川女子大学に進学したのは、看護師国家試験の合格率が「100%」と非常に高かったことや実習先・就職先が豊富なところにひかれたからです。また、入学から数カ月を経た今は、先生との距離がとても近いところにもすごく魅力を感じていて、どの授業や演習でも、寄り添いながら指導していただけるので安心です。さらに、学生たちもフレンドリーな人ばかりで、入学してからたくさんの友人ができました。「看護学部」と聞くと授業や実習の量が多くハードなイメージがあるかもしれませんが、同じ夢を志す友人たちと学ぶ毎日は大変充実していて、みんなで支え合い、刺激し合いながら楽しく勉強に励んでいます。この恵まれた環境の中、これからも積極的に学んで、たくさんの患者さんを支えられる看護師になれるように頑張っていきたいです。

2 年生(取材当時)
2年生インタビュー
Before 「知識」
「声のかけ方」をはじめとした基礎的な知識・技術を学びました。

「基礎看護技術演習」で、「患者さんとのコミュニケーション方法」をはじめ、看護師に求められる基礎的な知識・技術を学習しました。声のかけ方や距離の取り方、ベッドメイキングや清掃といった「環境整備」などを専門的な視点から学ぶことはとても有意義で、さまざまな発見がありました。また、同時に病院での実習に向けての自信がつきました。

2年生インタビュー
After 「行動」
病院で実践を重ねて、これまでの学びがしっかりと定着しました。

病院で行う「看護学実習」では、「基礎看護技術演習」などの授業で学んだコミュニケーション方法や環境整備の知識・技術を活用しました。実際の患者さんを前に、これまでの学びを振り返りながら実践していくことで、学内で得た知識や技術がより確実なものになったと実感しています。また、自分の強みや課題点を知る貴重な機会にもなりました。

3 年生(取材当時)
3年生インタビュー
Before 「知識」
「老年看護」の基礎をさまざまな側面から、学習しました。

高齢者に対する看護を学ぶ「高齢者疑似体験」を行いました。体に重りを付けて階段を上ったり、白内障の視野が体験できるゴーグルを付けたり、さまざまな方法で加齢による困難を体験しました。また、身体的な状況だけでなく、精神的・社会的な側面についても深く学び、「高齢者」を総合的に捉えられるようになりました。

3年生インタビュー
After 「行動」
高齢者の方とお話をして、「個別性の大切さ」を改めて実感しました。

「老年看護学実習」では、実際に高齢者の方とお話をしました。共通の話題を見つけながらコミュニケーションを取る難しさを知ると同時に、バックグラウンドや社会的な状況など、一人ひとりの「個別性」を考慮する大切さを実感しました。このような経験をもとに、患者さんに寄り添える看護師になりたいと思います。

4 年生(取材当時)
就職活動でもあらゆる角度から、丁寧にサポートしていただきました。
4年生インタビュー

卒業後は、県立の総合病院に就職します。採用試験に向けては、ゼミの先生に面接時の作法や敬語の使い方、さらには履歴書の書き方まで丁寧に指導していただきました。面接本番を前に緊張していた私を、「朝倉さんなら、絶対に大丈夫!」と励ましてくださったことは一生忘れないと思います。また、就職担当の先生からは、小論文の書き方についてもしっかりと指導していただき、こちらも内定への大きなポイントになったと感じています。日々の勉強や実習、看護師国家試験対策だけでなく、就職活動でもあらゆる角度から手厚くサポートしていただけるのも、武庫川女子大学で学ぶ大きなメリットだと実感しています。

2022年版学生インタビュー

1 年生(取材当時)
1年生(取材当時)
看護の基礎的な知識・技術をしっかりと学習

疾病の知識や人体の構造、栄養学、看護の技術など、看護に関わる様々な分野の基礎を学んでいます。先生方の丁寧な指導で、4年間の学習の土台となる力が身に付きます。専門的な内容を学び始めると看護師になるという自覚が芽生え、学習に向けての意欲が高まりました。

私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」
私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」

洗髪など生活の援助、バイタルサインの測定といった、看護の基本的な技術を実践しながら学びます。技術だけでなく、援助が必要な根拠などの知識も同時に身に付けます。友だちと自主練習にも取り組み、技術の定着を目指して一緒に頑張っています。

2 年生(取材当時)
2年生(取材当時)
看護ケアについて自ら考える力が身に付きました

2 年生になって領域ごとのより専門性が高い技術を授業で学ぶうち、自ら学ぶ姿勢の大切さに気付きました。学内の演習では実際の患者さんを想定し、安全・安楽な援助のあり方を考えました。自身で考える意識を持つことは、自信を持って看護する力につながると感じています。

私のおすすめ授業「小児看護学(演習)」
私のおすすめ授業「小児看護学(演習)」

子ども特有の看護のプロセス、ケアの技術、生活援助などについて学びます。絵本の読み聞かせや工作を授業で体験し、楽しんでもらうにはどのような工夫・配慮が必要なのか、子どもの目線に立っての学びから、多くの気付きが得られます。

3 年生(取材当時)
3年生(取材当時)
患者さんとの関わりの中で学びを得ました

前期に実習準備をしっかりとした上で、各看護学領域での臨地実習に臨みました。病院をはじめ、高齢者施設、保育所、在宅看護と、多様なフィールドでの看護を経験。実 習を通じ、目の前にいる患者さんの思いをくみながら看護ケアをしていきたいと考えるようになりました。

私のおすすめ授業「チーム医療論」
私のおすすめ授業「チーム医療論」

医療・福祉に関わる各職種の専門家から、その役割や看護師との関わりについて話が聞けます。様々な職種の人が患者さんを支えているのだと知り、看護師もその一員として協働していくと理解できることは、看護の現場で役立つと思います。

4 年生(取材当時)
4年生(取材当時)
実習の場で自身の成長が感じられました

これまでの学びの集大成として臨んだ4年次の臨地実習では、次の予定や周囲の状況を自分なりに考えて行動することができ、自身の成長が実感できました。卒業演習では一つのテーマについて集中して研究する中で、新たな知識を得ると同時に、深く考える力が身に付きました。

2021年版学生インタビュー

1 年生(取材当時)
1年生(取材当時)
看護の知識や技術のベースを身に付け徐々にステップアップ。

人体の構造や疾病の知識、看護技術など内容は専門的ですが、興味のあることばかりなので授業は楽しいです。1年次に学ぶことは他の授業や上の学年で学ぶ授業のベースになると聞き、一生懸命頑張っています。課題のレポートを書くのにも大分慣れてきました。

私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」
私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」

血圧などバイタルサインの測定や患者さんの身体を拭く清拭など、看護の基本的な技術を身に付けます。現場でも使う技術ばかりなので、もっと上手になりたいという気持ちが湧いてきます。自主練習にも取り組み、技術を定着させています。

2 年生(取材当時)
2年生(取材当時)
臨地実習を経験し看護のイメージが具体的になりました。

前期に臨地実習を経験したことで、学内の演習でも患者さんをイメージし、どうしたら快適・安楽にできるのかを考えるようになりました。領域別の疾患や看護の知識を 掘り下げて学ぶ授業は難しくなりましたが、専門的な知識を身に付けている充実感を感じています。

私のおすすめ授業「解剖生理学」
私のおすすめ授業「解剖生理学」

疾患やその原因、看護の仕方などを学びます。疾患や治療の方法を理解するのに、1年次に学んだ解剖生理学の知識を総動員しています。ここで学んだことを病院実習に活用できるよう、深い知識を身に付けたいと思います。

3 年生(取材当時)
3年生(取材当時)
患者さんに合った看護の難しさとやりがいを感じました。

前期に患者さんの事例を使って看護計画を立てる訓練を積み、後期から臨地実習を経験しています。お風呂好きな患者さんに毎日の足浴を行って血行の改善やかかとの床ずれを解消でき、喜んでもらえました。患者さんに合った看護に少し近づくことができて、うれしくなりました。

私のおすすめ授業「小児看護学」
私のおすすめ授業「小児看護学」

子どもの疾患、成長・発達を学びます。保育所実習では0歳から5歳までの発達や関わり方を実践的に習得できます。健康な子どもたちに触れ、疾患ではどこが阻害されているのかを考えるという視点を得ることができました。

4 年生(取材当時)
4年生(取材当時)
知識や技術を統合し自分で問題を解決する力が身に付きました。

臨地実習で統合実習を経験し、限られた時間で患者さんにどう対応するのかを学びました。また、今まで看護について学んだ中から自分なりの興味を深め問題を解決していく卒業演習も貴重な体験でした。自分から積極的に学ぶ習慣が身に付き、成長を実感しています。

私のおすすめ授業「卒業演習」
私のおすすめ授業「卒業演習」

自分のテーマを掘り下げて研究します。私は基礎看護学のゼミで、車いす移乗介助の際の腰の負担を軽減する姿勢を分析しました。実験方法から自分で考え結論を導いた経験で、将来、看護の現場で役に立つ力が身に付いたと思います。

2020年版学生インタビュー

1 年生(取材当時)
1年生(取材当時)
看護師の基礎を築き、専門性の習得につなげています。

前期は看護の基礎知識の学習が中心。後期ではそれらをベースに、看護技術や疾病の知識といった専門科目も学びます。技術は難しいですが、先生の丁寧な指導と反復練習、演習後のレポートでのふり返りによって、一歩ずつ看護師に近づいていることがうれしいです。

私のおすすめ授業「解剖生理学」
私のおすすめ授業「解剖生理学」

人体の構造や機能などを細かく学習する授業です。覚えることが多いのですが、外科医の先生がオリジナルのスライドを使い、疾病や手術事例の話も交えながら教えてくださるので、分かりやすくて面白く、人の体についての興味も深まっています。

2 年生(取材当時)
2年生(取材当時)
実践を意識した、分野別の技術・知識を学んでいます。

2年次になると、成人看護学、母性看護学と分野ごとに知識、技術を学んでいきます。それぞれ課題も多いですが、将来に向けての実践をより意識できるようになりました。とくに患者さんの言葉や観察したことから状態を判断するアセスメントについて、成長を感じています。

私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」
私のおすすめ授業「基礎看護技術演習」

学生同士で血圧を測定したり、車イス介助や洗髪を行ったり、練習用モデルに注射をしたり、実際の看護技術を身に付けていきます。看護師としてはもちろん、患者さんの立場や気持ちを経験できることもプラスになると思います。

3 年生(取材当時)
3年生(取材当時)
授業で身に付けた力が役立つことを再認識しています。

3年次では授業が一段と専門的になってきます。模擬患者の情報から看護計画を考える事例学習で学んだ知識を臨地実習で活用したところ、患者さんから感謝の言葉をいただくことができました。今後も学びを通じて看護力を高めていきます。

私のおすすめ授業「アメリカ研修」
私のおすすめ授業「アメリカ研修」

海外留学も夢に描いていたので、アメリカ研修に参加。現地の大学や病院での学習には、2年次に履修した医学英語が役立ちましたまた、小児病棟の楽しい演出と子どもの笑顔が印象的で、将来試してみたいと思います。

4 年生(取材当時)
4年生(取材当時)
看護師としての責任と覚悟がしっかり決まりました。

4年次は臨地実習、国家試験対策、就職活動と多忙ですが、早めの準備と先生、友人のサポートにより、乗り切ることができました。また、臨地実習で患者さんを担当したことで、仕事への責任感が一段と増したので、卒業後に進む急性期看護にも生かしていきたいです。

私のおすすめ授業「卒業演習」
私のおすすめ授業「卒業演習」

担当の患者さんが関節リウマチで、足浴の効果をなんとか高めたいと、生姜湯による温め効果を検証。患者さんへの思いや自分の疑問をテーマにしたことで実験にも熱意を持って取り組め、今後必要となる問題解決力も身に付いたと思います。

2019年版学生インタビュー

1 年生(取材当時)
1年生(取材当時)
看護師としての根本を学び、仕事への理解を深めています。

看護や疾病治療の概論の勉強を通じて、看護師の基礎を築いています。難しいことも多いですが、先生が丁寧に教えてくださり、クラスメートと助け合いながら学べるので理解が深まります。2年時から始まる臨地実習や将来に備えてさらに成長したいです。

私のおすすめ授業「看護学概論」
私のおすすめ授業「看護学概論」

看護の歴史や理論などについて学びます。特に関心を持った内容はナイチンゲールが一世紀も前に唱えた空気や光などにも注意を払う環境整備の重要性です。また、患者さんを精神的にも支える看護師の心得も身に付いたと思います。

2 年生(取材当時)
2年生(取材当時)
より専門的になる学びに主体的に取り組んでいます。

2年次になると一気に科目数が増え、学びの内容も深まるため、予習をするなどより主体的に学習に取り組むようになりました。また、患者さんに対して実際の援助を行う実習もあるので、授業で学んだことを見返して定着させるようにしています。

私のおすすめ授業「小児看護学Ⅱ」
私のおすすめ授業「小児看護学Ⅱ」

事例の子どもに合わせた看護をグループで討論したり、絵本の読み聞かせ、病院の中で遊べるおもちゃの制作など、さまざまなことを学ぶことができました。

3 年生(取材当時)
3年生(取材当時)
看護の技術をより専門的に実践的に高めています。

3年次になると分野別教科の専門性が一段と高く、演習はより実践的になってきます。看護師に近づいていると感じる一方、課題も多く、自習だけでなく、演習のグループメンバーと取り組み方などについて密に話し合い、解決や将来につなげています。

私のおすすめ授業「アメリカ研修」
私のおすすめ授業「アメリカ研修」

武庫川女子大学アメリカ分校で異文化や英語、現地の看護大学や病院で看護について学びました。アメリカの学生が習得する高度な内容に驚きましたが、患者さんとの接し方は日本と変わらず、コミュニケーションの大切さも再認識しました。

4 年生(取材当時)
4年生(取材当時)
責任感や意識がさらに向上。将来の道も決定しました。

4年次は臨地実習、国家試験対策、就職活動と忙しいですが、看護師になる実感や仕事への責任感が一段と増し、取り組み方も変わったと思います。もちろん、先生も手厚く指導くださり、急性期医療という卒業後に進む方向も明確に決めることができました。

私のおすすめ授業「卒業演習」
私のおすすめ授業「卒業演習」

臨地実習で在宅看護の難しさや緊張感を経験したことから在宅看護学分野を選びました。相手によって異なる疾患の理解・対処だけでなく、訪問時のマナーの重要性など、看護学生としての携わり方の概念を構築できたと思います。