大学院(男女共学)/ 専攻科紹介

看護学専攻

修士課程(夜間開講) 入学定員 15人
博士後期課程(夜間開講) 入学定員 5人
 社会人特別選抜入試を実施しています。

看護学専攻修士課程には、看護学研究コースと看護学研究保健師コースがあります。看護学研究コースは夜間とし、夜間および土曜日開講で、看護学研究保健師コースは昼夜および土曜日開講です。看護学専攻博士後期課程は夜間および土曜日開講です。

看護学専攻

修士課程は、看護の場で生じる課題や問題意識を論理的に追究し、研究結果を実践に生かせる専門性を培います。保健師コースも併設。博士後期課程は、経験知から裏付けられた新たな理論知を創生する力と、教育研究能力を現場で発揮できる人材を育成します。夜間開講しており(保健師コース除く)、看護職として働く方も研究成果を看護実践の質向上に生かすことができます。

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修士課程

修士課程 概要

武庫川女子大学大学院看護学研究科看護学専攻修士課程は、理論と実践に焦点をあてた教育と研究を行い、経験知を理論知に進化させることができる高度な専門性を培い、健康と福祉の向上並びに看護学の進展に指導的役割を担うことができる人材を育成することを目的としています。つまり、看護の場で生じている課題や問題意識を、論理的に捉え、研究を通して追究し、研究結果を看護の場で活かすことのできる人材育成です。

そういった人材を育成することによって、看護の場と教育の場との有機的なつながりが生まれ、互いに切磋琢磨して看護の質を高めることができます。

教育目標

  1. 経験知を理論知に進化させ、理論知を実践に活用・発展させていくことのできる論理的思考を身に付けた人材の育成。
  2. 実践の場での課題を見いだし、研究活動を継続していくことができる基礎的能力を有する人材の育成。
  3. 実践の場での調整力や指導力を発揮し、看護実践および教育活動ができる能力を有する人材の育成。
  4. 看護実践および教育での活動を通して、看護学の発展に寄与できる人材の育成。
  5. 住民の健康の保持増進を実現していく実践力および保健行政への参画力を有する保健師の育成。

14 看護学研究コース・看護学研究保健師コース
5 看護学研究保健師コース

「経験知」から「理論知」へ

看護に関する経験知は、看護職者として実践することによって深まっていきます。しかし、看護職者の多くにとってその経験知は、自身が働いている特定の分野・場所でのものにとどまる傾向があります。困難な問題を解決したり対処したりするには、「経験知」をさらに論理的に発展させた「理論知」が必要となります。高度な看護を実践するには、「経験知」から「理論知」に進化できる思考過程と実践に活かす能力が求められます。そこで、本研究科では、看護実践との関連を重視しながら個人の経験知を理論知へと進化させることに焦点をあてた教育を行います。

履修コース

看護学研究コース

主として現職看護職者を対象に、臨床現場との共同研究により、臨床で求められるリーダーの役割が担える看護職者や臨床との積極的な連携が行える教育・研究者としての基盤を育成します。

看護学研究保健師コース

看護学研究コースの目的に加えて、公衆衛生看護学の専門性を高め、住民の健康の保持増進を実現していく実践力および保健行政への参画力を兼ね備えた、質の高い保健師を育成します(保健師国家試験の受験資格を得ることができます)。

看護学専門領域および分野

生涯発達看護学領域
内容 主として生涯発達の視点で対象および家族を理解し、現代社会において、様々な発達段階にある対象への看護上の課題に取り組む看護学領域が含まれ、次の4分野に分かれています。
[成人慢性看護学分野]、[成人急性看護学分野]、[小児看護学分野]、[母性看護学分野]
広域実践看護学領域
内容 主として制度・施策と看護との関係について理解し、現代社会において、様々な健康状態にある対象への看護上の課題に取り組む看護学領域が含まれ、次の5分野に分かれています。
[基礎看護学分野]、[老年看護学分野]、[精神看護学分野]、[在宅看護学分野]、[公衆衛生看護学分野]

教員の主な研究テーマ

教員の主な研究テーマについては、本学のホームページをご参照ください。

事前面談は、E-mailにて件名を「修士課程事前面談希望(氏名)」とし、武庫川女子大学入試センター大学院担当まで、志望する看護学の教員名を添えてお申し込みください。
事前面談以外の相談も、E-mailで受け付けています。
E-mail:nyuss@mukogawa-u.ac.jp

ホームページの「相談窓口(お問い合わせフォーム)」もご活用下さい。

カリキュラム

カリキュラムは、学生自身の問題意識や課題に応じて、看護に関してより広い視点から課題を検討することができる「共通教育科目」と、より専門的な観点で課題を追究することができる「専門教育科目」、学生個々の問題意識に基づいた研究疑問を明らかにし疑問に応じた研究方法を検討し、研究計画立案にはじまる研究活動を修士論文にまとめ上げる「特別研究」で構成されています。「共通教育科目」は、看護における「専門基礎科目」と、看護学と近接し関連する科目を開講している他の研究科・専攻での履修可能な科目である「関連科目」で編成しています。

修了要件および履修方法

看護学研究コース

標準修業年限2年以上在学し、特別研究6単位、共通教育科目において専門基礎科目の必修科目4単位、専門教育科目において2つの看護学領域から主として専攻する看護学分野の領域の総論2単位と特論2単位および演習4単位の計8単位を含め、合計30単位以上を修得し、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格した者には、修士(看護学)の学位を授与します。

看護学研究保健師コース

標準修業年限2年以上在学し、特別研究6単位、共通教育科目において専門基礎科目の必修科目6単位、関連科目の必修科目1単位、専門教育科目において広域実践看護学領域の必修科目11単位、公衆衛生看護学科目において必修科目29単位を含め、合計62単位以上を修得し、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格した者には、修士(看護学)の学位を授与します。
なお保健師国家試験受験資格を得るために、看護師免許証の交付を受けた者で、保健師助産師看護師学校養成所指定規則に定める所定の31単位を含む32単位の修得が必要です。

働きながら学ぶ看護職者をサポート

修士課程の教育目標を達成するには、看護実践の場との連携が不可欠です。そこで、看護学研究コースは、看護職として勤務しながら学べるように、平日の夜間および土曜日に履修できる時間割としています。また、「長期履修学生制度」を導入しているため、標準修業年限は2年ですが、3年もしくは4年で計画的に課程を修了することが可能です。学生への支援として、厚生労働省から一般教育訓練講座について、雇用保険法に基づく教育訓練給付金制度の指定を受けています。

充実した学習環境については、こちらをご参照ください。

授業科目(参考 

※関連科目:他研究科で開講している科目(10単位まで修得することができる)

開講している研究科
(食)生活環境学研究科食物栄養学専攻、(臨)臨床教育学研究科、(心)文学研究科臨床心理学専攻、(健)健康・スポーツ科学研究科

選*:専攻する領域・分野の科目を選択必修とする。

博士後期課程

博士後期課程 概要

博士後期課程では、「理論知に裏付けられた経験知から新たな理論知を創生し、発信できる統合力・連携力・創造力と看護職のアイデンティティーを基盤として、個人の志向により、自身の活躍する場を選択し、選択した看護実践の場で教育研究能力を発揮する人材を育成します。

教育目標

  1. 社会の変化に対応した看護を推進するために、経験知から新たな理論知を創生し、看護実践と研究の連続的なスパイラルの中で思考・実践できる研究能力を有する人材の育成。
  2. 看護学の発展に貢献するために、研究結果を学術集会や社会活動に発信し、それらの成果を実践の場に伝えることができる発信力と教育能力を有する人材の育成。
  3. 現任教育や看護学実習教育を担うことのできる教育研究能力を有する人材の育成。
  4. より幅広い視野で見識を深め、統合力・連携力・創造力と看護職のアイデンティティーを基盤として、教育研究活動を個人の志向により自立して担う能力を有する人材の育成。

高度な教育研究能力をもった看護職者の育成

現職看護職者が看護実践で「経験を通して得た知恵・知識」(経験知)は、「体系化あるいは理論化した説明・伝達できる知恵・知識」(理論知)に進化させることにより、他者と共有できるものとなり、また推論や検証・確証が可能なものとなります。さらに、より広い視野から見識を深め、理論知に基づいた実践を通して得た経験知は、初期の経験知より進化したものであり、その経験知から生じた疑問の追究は、看護学としての新たなエビデンスや理論の創生につながります。

創生した理論知を実践につなげ、さらに探求を続けるという連続的なスパイラルの中で看護を思考・実践することは、社会の変化に対応した看護実践として国民の健康の保持・増進、疾病治療の促進への寄与へとつながります。看護実践に根ざした研究を行い、そこから得られた結果を発信し教育に活かすには、高度な教育研究能力が求められています。

教員の主な研究テーマ

教員の主な研究テーマについては、本学のホームページをご参照ください。

事前面談は、E-mailで件名を「博士後期課程事前面談希望(氏名)」とし、武庫川女子大学入試センター大学院担当まで、志望する看護学の教員名を添えてお申し込みください。
E-mail:nyuss@mukogawa-u.ac.jp

ホームページの「相談窓口(お問い合わせフォーム)」もご活用下さい。

カリキュラム

博士後期課程では、特別研究、共通教育科目および専門教育科目の3つの科目区分とし、論理的な思考を熟練させ、個々が抱いていた問題や課題を追究してエビデンスや理論を検証し、創生することによって新たな理論知を創り出し、それを社会に発信できる統合力・連携力・創造力を育成することができる教育課程を編成しています。

特別研究
内容 必修科目として「特別研究Ⅰ(2単位)」を1年次に、「特別研究Ⅱ(2単位)」を2年次に、「特別研究Ⅲ(2単位)」を3年次に開講します。これらの科目では、看護実践やフィールドワークを継続しながら、文献検討や調査等を行い、共通教育科目および専門教育科目での学びを統合し、個々の問題意識に基づいた研究疑問を明確にして疑問に応じた研究方法を検討し、研究計画立案にはじまる研究活動を積み重ね博士論文にまとめ上げます。
共通教育科目
内容 必修科目として「看護エビデンス特論(1単位)」および「看護理論探求特論(1単位)」の2科目、選択科目として「看護研究倫理特論(1単位)」「社会連携看護ケア特論(1単位)」および「国際看護情勢特論(1単位)」の3科目を開講します。必修科目は、看護実践の場で理論知に裏付けられた経験知から、新たな理論知の創生への基本的な過程が学べる内容です。選択科目は、学生の関心のある課題に応じて選択することができ、より広い視野からその課題を検討することができるような内容としています。
専門教育科目
内容 選択科目として「生涯発達看護学特講(1単位)」および「広域実践看護学特講(1単位)」の2科目を開講します。「生涯発達看護学特講」では、主として生涯発達の視点での対象および家族を理解し、様々な発達段階にある対象への看護上の課題を、「広域実践看護学特講」では、主として制度・施策と看護との関係について理解し、様々な健康状態にある対象への看護上の課題について、具体的な研究過程に基づき、看護実践への活用や今後の研究の展開について教授します。

修了要件および履修方法

標準修業年限3年以上在学し、特別研究6単位、共通教育科目3単位以上、専門教育科目1単位以上の合計10単位以上を修得するとともに、必要な研究指導を受けた上、ファーストオーサーの論文1編の査読付き学術雑誌への掲載が決まっており、さらに博士論文の審査および最終試験に合格した者には、博士(看護学)の学位を授与します。

授業科目は、履修モデルに示すように、特別研究、共通教育科目および専門教育科目から指定された履修方法で単位を修得します。具体的には、特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3科目・各2単位の計6単位(必修)、共通教育科目の5科目・5単位のうちから必修の2科目・2単位と選択の3科目・3単位から1科目・1単位以上の3科目・3単位以上、専門教育科目からは選択の2科目・2単位から1科目・1単位以上の合計7科目・10単位以上を修得します。 特別研究は、3年間(標準修業年限)を通して臨床や教育研究の実践の中から生じた疑問から研究テーマを明確にして研究を進めていくことになるため、看護実践や看護の教育研究の場でのフィールドワークなど、看護の実際の場と関連させながら進めていく研究とします。そこで、特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各2単位、計6単位)の授業時間以外にも、看護のフィールドでの主体的な学習が必要となるため、履修モデルでは、特別研究を履修するうえで研究に関連する自主的な学習時間が取りやすいよう、ゆとりのあるものとしています。

共通教育科目に開講される選択科目については、学生の研究テーマや就学の状況に応じ、自己の就学計画のバランスを考慮した選択を行うことができるよう配当年次にかかわらず、いずれの年次でも履修可能としています。

専門教育科目は、「生涯発達看護学特講」および「広域実践看護学特講」の2科目を配置していますが、一般的に修士課程を修了した現職看護職者の特徴は、既に各自の専門性を確立しており、進もうとする志向性(選択した自身の活躍する場)は明確になっていることが推測されます。従って、各自が看護職としての志向性を基盤に、より連携力や発信力を発展させることを考えると、自身の看護学における専門性にとらわれずに、より幅広い視野で各自が貢献しようとする領域の現象を捉える必要があります。

働きながら学ぶ看護職者をサポート

博士後期課程は、主として現職社会人を受け入れるため、勤務を継続しながら学べるように平日の夜間および土曜日に、特別研究(研究指導)や講義を行います。

「特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」は、主指導教員と研究課題に関連のある研究を行っている複数の教員が、学生の関心や課題としている研究テーマにそって研究指導を行うこととしており、原則、平日の夜間に開講しています。学生は、実際の看護の現場等で生じている問題を吟味しながら研究活動を行い、個人の問題意識に応じて教員の指導・支援を受けます。

「共通教育科目」および「専門教育科目」は原則、土曜日に開講します。

開講形態と時間割の配慮により、仕事等を有していても3年間での修了が可能な体制を整えていますが、勤務の状況やその他の事情により3年間での修了が難しい場合は4年間もしくは5年間、最長では6年間で計画的に課程を修了することができる「長期履修学生制度」の活用が可能です。学生への支援として、厚生労働省から一般教育訓練講座について、雇用保険法に基づく教育訓練給付制度の指定を受けています。

充実した学習環境

看護科学館および総合心理科学館

看護科学館5階と6階には、ゼミ室、セミナー室、教員の研究室を配置しています。修士課程・博士後期課程の大学院生室は看護科学館6階と総合心理科学館6階にあります。授業以外にも、教員や院生同士、学部学生、看護実践者、地域住民とのコミュニケーションを通しての学びは重要と考え、看護科学館内にはコミュニケーションラウンジ、コミュニケーションスペース、コミュニティスペースといった空間を配置しています。

図書・文献検索

データベースは「医中誌Web」「CINAHL」「医薬品情報データベース(iyakuSearch)」「最新看護索引Web」「SciFinder(Academic)」「Academic Search Premier」「PubMed」「メディカルオンライン」といった専門データベースを完備しています。

これらの情報リソースを利活用できる専門職としての図書館司書の養成やレファレンスデスク、ICTヘルプデスク等を中心とする学修支援サービスの充実に力を注いでいます。併せて館内全域で無線LAN接続が可能となっており、利用者の学習スタイルに応じた情報検索環境が確保されています。また、勤務等で開館時間内に来館することが難しい状況であっても、ウェブ・ベースの利点を活かしてリモート・アクセスができる学習環境を提供しています。

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