大学院(男女共学)/ 専攻科紹介

臨床心理学専攻

修士課程(昼間開講) 入学定員 20人
 社会人特別選抜入試を実施しています。

※臨床心理学専攻の修了者は、臨床教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程(昼間)で学べます。

臨床心理学専攻

公認心理師養成カリキュラムに対応しており、心理実習の指導体制が充実しています。クライエント中心療法を基本とした、多様な心理支援や発達支援のアプローチが学べます。これまで300人以上の修了生が、専門性と実践性を備えた心理専門職として様々な分野で活躍しています。

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研究分野

「臨床心理学」

主な研究内容

さまざまな心の病理や問題行動とそれらに対する心理臨床的支援を主たる研究内容とします。そのための基礎として、発達や教育、家族や社会、精神医療や福祉、心理統計などを考究する研究も含まれます。本専攻の研究内容は広い領域にわたっており、学生の興味関心に応じてかなり自由に研究テーマを選択することが可能です。本専攻の教員が取り組んでいる研究テーマの一部を、次に掲げます。

[研究テーマ]

  1. 発達障がいの不器用さ(協調運動障害)に関する基礎研究 / 小・中学校での学校臨床(コンサルテーション) / 発達障がい特性を念頭に置いたカウンセリングとプレイセラピーの実践
  2. 対人援助職者におけるストレスの自己調整 / 心身相関からみた生活習慣と健康支援 / 自律訓練法の臨床適用に関する研究
  3. 発達障害児者への発達支援プログラムや親支援プログラム / 地域における支援システムの研究
  4. 臨床心理学 / 力動的心理療法 / 心理臨床や保健医療、スクールカウンセリングの実践 / パーソナリティアセスメント(タイプ論、バウムテスト)、心的外傷(関係性トラウマ)、不登校支援(親面接、面接プロセス)
  5. 社会的情報処理過程と攻撃性が精神的健康に及ぼす影響に関する研究 / 心理検査法に関する研究
  6. イメージを用いた心理療法 / 女性性に関する臨床心理学的研究
  7. 応用行動分析学の視点からの人間の認知と言語の研究 / 認知行動療法を用いた心理支援
  8. 児童・思春期の不適応行動の発達と社会的相互作用に関する研究/子どもの行動問題に対する機能的アセスメント

主な開講科目内容(

心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅰ(修士課程1年前期)
内容 臨床実践において、援助を要する対象者を理解し、問題の成り立ちをとらえていくために必要となる心理的アセスメントの理論と方法に焦点をあてます。ロールプレイなどを通して、アセスメントの技能を実践的に学びます。
心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅱ(修士課程1年後期)
内容 心理アセスメント(人格検査、主に投映法検査)に関する倫理的配慮について理解したうえで、背景となる理論と実施法、解釈法を学び、心理アセスメントを臨床実践できることを目的とします。
心理支援に関する理論と実践Ⅰ(修士課程1年前期)
内容 力動論に基づく精神分析的な心理療法の理論と技法を体系的に学びます。また、わが国で臨床実践されている来談者中心理療法や遊戯療法、表現療法についても理論と技法を学びます。
心理支援に関する理論と実践Ⅱ(修士課程1年後期)
内容 行動療法、認知療法、認知行動療法のアプローチについての理論と技法について学び、これらの心理療法の技法を体験的に身に付けます。
心理実践実習(学内)Ⅰ(修士課程1年 通年)
内容 学内実習施設で実施される実際の面接やプレイセラピー、心理検査等を観察し、援助的関係構築能力等を学び、継続的にケースを担当する能力を身につけます。
心理実践実習指導(学内)Ⅰ(修士課程1年 通年)
内容 公認心理師としての職責や実践的技能を身につけるために、学外実習施設での担当ケースについて、臨床ゼミ内で報告し、教員によるグループ・スーパービジョンを受けます。またグループディスカッションを通して、多角的な視点から心理支援の実際について学びます。
心理実践実習(学外)Ⅰ(修士課程1年後期)
内容 1年次後期に、5分野の学外施設のうち1分野以上の学外施設で職務内容を、陪席や参与観察などを通じて理解する極めて実践的な授業です。公認心理師としての役割や多職種連携についても実際のケースを通じて体験的に学びます。
心理実践実習指導(学外)Ⅰ(修士課程1年後期)
内容 学外実習の実習記録をもとに院生が毎回の実習について、小グループ内で報告し、グループ・ディスカッションおよび教員によるグループ・スーパービジョンを受けます。事前準備や実習総括報告書の作成についても助言・指導を受けます。
発達障害臨床特論(修士課程1年前期)
内容 自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症等の発達障害について、心理学的ないし神経心理学的にとらえる際の視点とアセスメントの方法について学びます。さらに、特性の理解やアセスメントに基づき適切な支援方法を組み立てるプロセスについて習得します。
臨床心理学研究法特論(修士課程1年前期)
内容 臨床心理学における研究の目的、意義および倫理、そして臨床心理学の研究法(調査研究、実験研究、事例研究)について学び、論文購読を通して、研究を実践する力を身に付けます。
課題研究Ⅰ・Ⅱ(修士課程1年前期・後期)
内容 臨床心理学に関する内容の修士論文を作成するため、臨床心理学領域における、理論的、実証的、実践的研究や文献研究、ケース研究について学びます。各自の研究テーマに沿って、先行研究の検討、研究計画の作成、研究内容によっては、研究倫理審査の申請、調査の実施、データの分析等を行います。
心の健康教育に関する理論と実践(修士課程2年前期)
内容 心の健康を支える感情のコントロール力、自己表現、他者の感情への気づき、対人関係の作り方などを学ぶ予防啓発プログラムについて理解し、実際に模擬研修を行います。

最近の学位論文題目より

  • 女子大生のいじめ経験が友人関係および学校適応感に及ぼす影響
  • 自己理解が怒り反すう・怒り持続に及ぼす影響
  • 高齢者を対象とした音楽による感情調整の様相-音楽療法に音楽を効果的に利用するために-
  • バウムテスト2枚法における内的体験過程に関する質的研究
  • 解離的症状がみられるクライエントの分類、および事例のメタ分析による心理療法的アプローチの類型化の試み
  • 中学生における不登校傾向と登校理由、学校享受感について
  • 青年期女子の友人関係における心理的居場所感と同調行動との関連
  • 略取・誘拐防止のための子どもへの安全教育の現状と課題―子どもの社会認知能力の発達的視点からの考察―
  • 高校生におけるASD特性についての研究―感覚特性・社会的状況認知からの検討―
  • 教師のほめへの態度がほめに及ぼす影響について―ほめ・ほめられ経験から形成されるほめへの態度とその効果の認知―
  • 幼児期の絵本との関わりにおける他者感情理解と向社会的行動との関係  
  • 日本における家族特性とセルフ・コンパッションの関連
  • PECS導入による自閉スペクトラム症児へのコミュニケーション支援―家庭や学校での般化を目指したプログラムの検討―

授業科目(参考 

履修方法

2年以上在学して、必修科目3単位を含む30単位以上(関連科目を含む)を修得し、さらに修士論文を提出してその審査および最終試験に合格すること。

学位授与

修士課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに修士論文の審査および最終試験に合格した者には、修士(臨床心理学)の学位を授与する。

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