大学院(男女共学)/ 専攻科紹介

臨床教育学専攻

修士課程(夜間開講)※1 入学定員 16人
博士後期課程(昼夜開講)※2 入学定員 6人
※1 修士課程は、主として社会人を対象とした夜間開講です。
※2 博士後期課程は3分野からなり、臨床教育学分野は夜間開講、教育学分野および臨床心理学分野は昼間開講となっています。
臨床教育学専攻

教育学、心理学、福祉学の各分野、さらに学際的視点から、学齢期を中心としつつ、乳幼児から高齢者まで各ライフステージにおける発達支援・対人援助に関する理論的・実践的研究を行っている社会人大学院です。修士課程では学際的視点をもち発達支援ができる専門職業人の養成とスキルアップを、博士後期課程では研究者や高度専門職者の養成を目的とします。

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修士課程

研究分野

「臨床教育学」

主な研究内容(

「教育学」「心理学」「福祉学」の各分野から、学齢期に重きを置きながら、乳幼児から高齢者までの各ライフステージにおける、発達・適応援助に関する理論的・実践的・臨床的研究を行っています。

主な開講科目内容(

臨床教育学総論
担当 森脇 健夫
内容 日本の臨床教育学の開拓の試みは、1990年ごろから、新たに始まりました。そうした臨床教育学の構想を、本学の臨床教育学研究科で蓄積されてきた研究・教育の努力と到達を踏まえながら、整理して提示し考察します。
課題研究Ⅰ・Ⅱ
担当 全教員
内容 修士学位請求論文と密接な関係を持つ課題研究は、教育学、心理学、福祉学にかかわる各臨床領域において、各自のテーマについて発表・討論を中心に進め指導します。
実地研究
担当 全教員
内容 教育、福祉、保育、医療等の臨床の場に赴くなどして実践者の語りを聞き、今日的な研究課題を見つけるとともに、臨床における調査研究の方法を検討し、実践力と実証する力を兼ね備えた臨床的研究能力の育成を目指します。
教育学関連
教育問題特論
担当 森脇 健夫
内容 教育(学校等)の諸問題についての「地図」(何がどこで起こっているのか)を把握し、テーマ(例「子どもの貧困」)を事例として取り上げ、社会歴史的背景、実態調査例等の分析・考察を行う。
教育社会学特論
担当 安東 由則
内容 教育社会学の歴史や方法論について理解を深めるとともに、具体的な研究の精読、議論を通じて、教育実践などの臨床の場に生かせる視点や方法を考えます。
生徒指導特論
担当 押谷 由夫
内容 現在、生徒指導上の課題となっている事柄について、検討・分析し、特に、児童・生徒と教師の教育的人間関係の構築と個と集団の同時発達、道徳教育の充実という視点から考えます。
心理学関連
障害児・者の教育と心理
担当 中井 昭夫
内容 特別支援教育の中でも重要な神経発達障害について、行動、社会性、認知、学習、運動面など最新の科学的知見などを学び、障害特性に応じたライフステージを見据えた効果的な支援を実践するための基本的な知識を習得します。
発達臨床心理学特論
担当 河合 優年
内容 この授業では、発達心理学を基礎として、子どもの発達を扱う、幼児教育現場、学校現場、家庭など実践応用を含めた、現場主義の発達心理学を学びます。適宜討論の時間を設けます。
福祉学関連
人間・社会福祉学特論
担当 中尾 賀要子
内容 中高齢期の「老い」について理解を深め、「老い」の諸問題に対する社会福祉的介入について考察します。自分自身および自分の周りの人々、さらに様々な背景をもつ人々の高齢化とそれに付随する問題について理解を深めます。
子ども・家庭福祉学特論
担当 倉石 哲也
内容 子どもの権利が擁護されていない家庭的社会的状況について分析を試み、支援の方策とその課題について考えます。貧困文化の家族ダイナミックス等、臨床的理解についても理解を深めます。

最近の学位論文題目より

  • これからの道徳教育プログラムの構想-よりよく生きる子どもを育てる専門性の一考察-
  • 新卒看護師が一人前になるための成長のきっかけと行動-卒後3年目看護師の語りから-
  • 幼稚園における「ごっこ遊び」の歴史的研究-奈良女子高等師範学校附属幼稚園の事例を通して-
  • 子どもの意欲や生活とつなげる理科教育実践についての一考察-仮説実験授業に取り組んだ教師の語りから-
  • 児童虐待対応におけるハイブリットケースワークの構築-児童虐待防止の日英歴史比較から-
  • 看護学生が養育行動に対して持つ意識に関する調査-病院実習が養育行動に及ぼす効果-
  • 保育士の自分づくりと将来への展望を持つまでのプロセス-ある男性保育士の語りから-

専修免許状

大学院修了者(修士の学位を有すること)で、当該免許に係る各校種・各教科の一種免許状を有し、修士課程において免許状取得に必要な科目および単位を修得した者は、以下の校種、教科の専修免許状を取得することができます。

校種 教科
幼稚園教諭専修免許状  
小学校教諭専修免許状  
中学校教諭専修免許状 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、保健、技術、家庭、職業、職業指導、英語、宗教
高等学校教諭専修免許状 国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、工芸、書道、保健体育、保健、看護、家庭、情報、農業、工業、商業、水産、福祉、商船、職業指導、英語、宗教
養護教諭専修免許状  

授業科目(

臨床教育学専攻 修士課程
詳細はこちら

関連科目として他専攻から許可された開講科目の中から、10単位まで修得することができます。

履修方法

  1. 2年以上在学して、必修科目7単位、選択科目24単位以上、合計31単位以上(関連科目を含まない)を修得し、さらに修士学位請求論文を提出してその審査および最終試験を受ける。
  2. 必修科目として、臨床教育学総論2単位と臨床教育学総合演習1単位、「教育学」、「心理学」および「福祉学」の3関連分野から、臨床教育学/生徒指導/教育社会学(以上、「教育学関連」)、発達臨床心理学/学校臨床学(以上、「心理学関連」)、人間・社会福祉学/子ども・家庭福祉学(以上、「福祉学関連」)のいずれか1つの実地研究、課題研究Ⅰ各1単位、課題研究Ⅱ2単位を修得する。
  3. 専門とする分野の科目から6単位以上(特論・演習を含む)を選択履修する。さらに18単位以上を選択履修する。
  4. 特論・演習・実地研究・課題研究はセットになっている。ただし、特論は関連分野内のいずれかを履修すればよい。履修については、指導教授の指導を受けること。

学位授与

修士課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに修士学位請求論文の審査および最終試験に合格した者には、「修士(臨床教育学)」の学位を授与する。


博士後期課程

主な研究内容(

乳幼児から高齢者まで幅広く、人間のライフサイクルに応じた教育・研究を行い、「臨床教育学」「教育学」「臨床心理学」の各分野の視点から、発達・適応援助に関する理論的・実践的・臨床的研究を行っています。

担当教員の専門領域(

教育学(昼間開講)

担当 西本 望
内容
  • ECEC(幼児教育保育)、学びの評価
  • 基本的生活習慣の獲得・形成機序としつけの方策
  • 心の習慣(価値・倫理的枠組み)の形成と転換、愛着障がい
  • 家庭教育、こども子育て支援、放課後子供支援事業
担当 松下 良平
内容
  • 教育と学習に関する原理的研究
  • 道徳教育論
  • 英米を中心とする教育思想研究
担当 矢野 裕俊
内容
  • 学校カリキュラムの開発と実践をめぐる諸問題
  • 地域社会と連携した学校のガバナンス
  • 生涯学習社会における学力・能力論
担当 鶴 宏史
内容
  • 保育者の専門職倫理
  • 保育領域における保護者支援・子育て支援の方法
  • 障害のある子どもの保育の方法

臨床心理学(昼間開講)

担当 萱村 俊哉
内容
  • 発達障害児/者の神経心理学的アセスメントに関する基礎的及び臨床的研究
  • 発達障害児への学習指導に関する神経心理学的研究
  • 学校と地域を結ぶ発達障害支援ネットワークの構築
担当 佐藤 安子
内容
  • 対人援助職者のストレスマネジメント
  • 心身の緊張緩和と活性化
  • 健康生成論と生活習慣
担当 佐藤 淳一
内容
  • 心理臨床、保健医療、学校場面での心理臨床実践(心理査定、心理面接、コンサルテーション)
  • 対人関係論に基づく精神分析的心理療法

臨床教育学(夜間開講)

教育学関連
担当 安東 由則
内容
  • 女子教育に関する現状分析と今日的課題の検討
  • アメリカにおける女子大学の現状分析と女性支援に関する研究
  • 私立中学・高等学校の総合的研究
担当 森脇 健夫
内容
  • 考察教師の対人援助職としての専門性、ライフヒストリーアプローチによる力量形成研究
  • 教材づくり、授業づくり、また授業実践の分析・考察
  • PBL教育
  • 学力(認知能力と非認知能力)形成と授業実践
担当 押谷 由夫
内容
  • これからの学校教育改革と道徳教育改革
  • 子どもを主体とした授業改革、学級経営改革(「特別の教科道徳」を中核として)
  • 生き方とかかわらせた臨床教育学
心理学関連
担当 中井 昭夫
内容
  • 神経発達障害に関する研究
  • 不器用さ、発達性協調運動障害(DCD)に関する研究
  • 子どもの睡眠とその問題に関する研究
担当 河合 優年
内容
  • 発達初期における社会性の形成
  • 情動統制の発達的変化に関する研究
  • 母子関係の成り立ちと愛着
  • 発達段階と教育
福祉学関連
担当 倉石 哲也
内容
  • 子ども家庭福祉の専門性に関する研究
  • 子ども虐待の発生と予防、および支援と介入に関する研究
  • 学齢期の子育て支援に関する研究
  • 支援者支援に関する方法の開発

最近の学位論文題目より

  • 「個別支援計画」に内包される支援枠組みの解明-発達支援事業所の実践例を通しての分析-
  • 保育士の職能成長に関する研究-現職保育士への調査に基づいて-
  • DV被害者の生活再建における困難とアフターケアの課題に関する研究
  • 子どもの心身症への統合的アプローチに関する臨床心理学的研究
  • 大学教育における多様なニーズに応じた教育的支援の在り方について-発達障害のある学生に焦点を当てて-
  • 学校に行かない子どもに関する認識と対応の変容過程-1960~1980年代を中心に-

授業科目(

履修方法

  1. 3年以上在学して、必修科目6単位、選択科目のうちから主として専門とする分野の特別講義2単位、および特別演習1単位、合計9単位以上を修得し、博士学位請求論文を提出して、その審査および最終試験を受ける。
  2. 必修科目として、特別研究Ⅰ(1年次)・特別研究Ⅱ(2年次)・特別研究Ⅲ(3年次)の各2単位、合計6単位を修得する。
  3. 専門分野以外の各分野の特別講義・特別演習を履修することが望ましい。

学位授与

博士後期課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに博士学位請求論文の審査および最終試験に合格した者には、「博士(臨床教育学)」の学位を授与する。

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