学長メッセージ
変化の時代に必要な、自ら考え、行動する力を育む大学。
学生のニーズに寄り添い、先取の精神で常に進化し続けます。
今、社会が大きな変化の渦中にあることは、皆さんも感じておられることでしょう。全世界の動きを止めたコロナ禍、そのさなかの世界情勢の激変。遠く離れた大陸で起きたことも、ネットを通して、すぐ私たちのもとに届く時代です。コロナ禍で世界の人の往来は制限されたのに、ネットの中の世界は凝縮され、より身近になっています。始まった当初は一時的と思われたオンライン授業、オンデマンド授業などの授業区分もすっかり定着し、思わぬ効果も見えてきました。
このかつてない変化の時代に、皆さんはより深い学びを求めて大学の門をくぐろうとされています。これからの時代に必要なのは、知識だけでなく、自ら考え、行動する力です。大学も、学生の「学ぶ力」を主体に教育を構築し直さなければなりません。
本学は2022年度から「新しい武庫女教育」を掲げ、教育・研究・キャリア等すべてにわたり、前例のない改革に乗り出しました。女性に特化した独自の基盤教育プログラム(SOAR)、女性活躍の場を広げる新学部新学科の開設など、「女子総合大学」であることを最大限生かしながら、進化し続けます。
こうした改革を可能にしたのは、本学の先取の精神です。2019年度末から始まったコロナ禍で、いち早く対面授業からオンライン授業に切り替えができたのは、その時点で学内ICT化が完了していたからです。2021年度後期からデータサイエンス・AI教育を1年次必修科目としたのも、コロナ禍でオンデマンド受講が定着していたからできたことです。常に一歩先に踏み出すことで、イレギュラーな事態も好転のサイクルに取り込むことができる―。これは学院創設以来の本学の文化であり、教育・研究機関としての信条です。
変化はチャンスです。この大きな変化の時代の先に、より良い未来を創出できるよう、武庫川女子大学で「一生を描ききる女性力」を育みましょう。
