修士課程の概要

武庫川女子大学大学院看護学研究科看護学専攻修士課程は、理論と実践に焦点をあてた教育と研究を行い、経験知を理論知に進化させることができる高度な専門性を培い、健康と福祉の向上並びに看護学の進展に指導的役割を担うことができる人材を育成することを目的としています。つまり、看護の場で生じている課題や問題意識を、論理的にとらえ、研究を通して追究し、研究結果を看護の場で活かすことのできる人材育成です。
そういった人材を育成することによって、看護の場と教育の場との有機的なつながりが生まれ、互いに切磋琢磨して看護の質を高めることができます。

「経験値」を「理論値」に進化させる修士課程

「経験知」から「理論知」へ

看護に関する経験知は、看護職者として実践することによって深まっていきます。しかし、看護職者の多くにとってその経験知は、自身が働いている特定の分野・場所でのものにとどまる傾向があります。困難な問題を解決したり対処したりするには、「経験知」をさらに論理的に発展させた「理論知」が必要となります。高度な看護を実践するには、「経験知」から「理論知」に進化できる思考過程と実践に活かす能力が求められます。そこで、本研究科では、看護実践との関連を重視しながら個人の経験知を理論知へと進化させることに焦点をあてた教育を行います。

授業紹介

清水佐知子教授
看護マネジメント論(修士課程)
清水 佐知子 教授

臨床ナース、看護管理者、看護教員など様々な背景の大学院生が熱い議論を繰り広げる授業です。「20世紀最大の発明」と言われるマネジメントを学んで、良質で安全な看護ケアサービスの提供とは何かを一緒に考えましょう。

早川 りか教授
看護教育論(修士課程)
早川 りか 教授

看護教育カリキュラムや教育制度、授業設計、人材育成、リフレクション、リカレント教育などが授業テーマです。臨床や教育機関で教育に携わる院生と教員が一緒になって、「人を育てる」ことについてじっくりと語り合います。