「既存添加物」の安全性は,FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)によって評価されています。よく見かける「既存添加物」の安全性を調べてみましょう。
【評価基準】
・特定しない・制限しない:食品に存在する成分,食品とみなされるもの,ヒトの代謝物とみなされるもので,極めて毒性の低い物質
・ADI設定せず:データが十分になく未評価あるいは食品添加物としての使用が不適当なもの
・現在の使用を認める:現在の特定用途および摂取量での使用は毒性学的に問題はないと考えられるもの

過去に天然添加物として使用されていたもの(489品目)のうち,安全性に問題のあるものや使用実績のないものは削除され,現在の既存添加物(365品目)はほぼ安全性に問題はないものと思われますが,コチニール色素はアレルギーを誘発する可能性が報告されていますので,注意が必要です。