買ってはいけない・・・か?

 食品添加物を毒物のように書いた書物がなぜかよく売れるようで,これをお読みになった方々からその内容が本当かどうか「MOTTO!食品衛生」のほうに問い合わせのメールが寄せられます。なかには「どこどこのパンは恐くて買えません。」「いったい何を食べればよいのですか?最近食べるのが恐くて何もたべられません。」など深刻なメールもあり,食品添加物の害よりむしろ栄養バランスを崩して健康を害してしまうのではないかと心配してしまいます。

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 加工食品が出回り,食生活が便利になった今,「加工食品には体に悪い食品添加物が入っているから買わないように!」といわれたら,確かに「何を食べたら良いのでしょう。」という質問がくるのは当然のことです。なぜなら,スーパーの食品売り場から加工食品を除くと60%以上の食品が消えてなくなるでしょうから・・・。食品添加物は人工的な化学物質だから危険と思いながら食べても美味しくないし,かえって身体(精神的に)に悪い影響を与えかねません。加工食品を良く知り,食品添加物をよく理解して上手に食べるのが,豊かで便利な食生活を送るうえで大切なことなのです。

 そこで,ここでは「買っては・・・・」などの書籍やインターネット上で取り上げられ悪者にされている食品添加物について,「食品添加物公定書解説書1999」のデータをもとに検証したいと思います。

Since 1998.08.25〜 連絡先:松浦寿喜(chuchan_net@yahoo.co.jp)