【著書紹介】
 武庫川女子大学健康・スポーツ科学部 田中美吏研究室      Sport Psychology & Human Motor Control/Learning Lab. 本文へジャンプ
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武庫川女子大学健康・スポーツ科学部

武庫川女子大学健康運動科学研究所


田中美吏研究室の教育、研究、社会貢献活動を紹介するページです。

お知らせ
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□「論文や本の紹介」(このページを下にスクロール)を更新しました。(2024年3月18日更新)

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□2月25日(日)から3月2日(土)にかけて今年度のスノースポーツ実習が志賀高原にて行われました。


□今年度の健康・スポーツ科学研究科健康・スポーツ科学専攻の修士論文の研究発表公聴会が行われました。当ゼミからは細野桃子氏が「ソフトボールの守備場面におけるプレッシャー下での思考に関する質的研究―失敗後のパフォーマンスの成否に着目して―」の題目にて発表を行いました。(2024年2月3日更新)

□今年度の健康・スポーツ科学部健康・スポーツ科学科の卒業研究論文・実践報告の発表会が行われました。当ゼミからは6名の4年生が発表を行いました。(2024年2月2日更新)

過去の履歴



大学院生募集(修士課程)
□武庫川女子大学大学院健康・スポーツ科学研究科内の当研究室では、「スポーツ心理学」や「運動学習」を専門に学ぶ大学院生を募集しています。大学院は共学になり、男女ともに入学可能です。興味のある方はご相談ください。
<健康・スポーツ科学部オリジナルホームページ内の健康・スポーツ科学研究科のページへリンク>

論文や本の紹介
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2024年3月18日(月) No.396
He, Q., Liu, Y., and Yang, Y. (2024) The effect of quiet eye training on golf putting performance in pressure situation. Scientific Reports, 14, 5182. doi: 10.1038/s41598-024-55716-z
<内容>中国のゴルフナショナルチームに所属する13歳から18歳にかけてのゴルファー22名を対象に、1日60試行のパッティング練習を2週間行う際に、クアイエットアイのトレーニングに取り組む群11名と、技術教示と心拍フィードバックを受けて取り組む11名に分けて、プレッシャー下(パッティングのチーム戦よる勝ちチームへの報酬、ビデオ撮影、他者評価)でのテストをトレーニング前後に行い、パッティングの正確性、主観的プレッシャー強度、状態不安、心拍、視線行動について、トレーニング前後での群間比較が行われいます。そして、クアイエットアイのトレーニング群に限定的にトレーニング前からトレーニング後にかけて、パッティングの正確性の増加、主観的プレッシャー強度の減少、状態不安の減少、クアイエットアイや注視時間の増加が示されています。これらの結果はクアイエットアイによる適切な注意方略が寄与していることが考察されており、今後はゴルフの試合の実場面への転移効果を調べることや、トレーニング効果の個人差にまで踏み込むことを要すると展望が提案されています。

2024年2月15日(木) No.395
Kent, S., Devonport, T.J., Lane, A.M., and Nicholls, W. (2022) Implementing a pressure training program to improve decision-making and execution of skill among premier league academy soccer players. Journal of Applied Sport Psychology, 34, 691-712. doi: 10.1080/10413200.2020.1868618
<内容>イングランドのプレミアリーグに所属するチームの11歳から18歳にかけての男子ジュニアサッカー選手82名を対象に、オフェンス2vsディフェンス2の練習に対してプレッシャー(雑音を流す、レギュラー争いなど)をかけて行うことの効果の検討が行われています。41名はこの練習を1日10試行×3日を6週内で行い、最大で18週かけて取り組みます。残りの41名はこの練習に加えて、省察日誌を書くとともに、その日誌を活用し、プレッシャーへの対処や心理的スキルに関する認知行動ワークショップに取り組んでいます。2vs2練習における意思決定や技能の評価をコーチが行い、プレッシャー練習のみに取り組む群、日誌やワークショップにも取り組む群のいずれも意思決定や技能に対する効果が概ね示されています。年代別での効果の比較も行われており、日誌やワークショップにも取り組むことの意思決定への効果が11歳から12歳にかけて高かったことなども示されています。この研究の測定データの豊富な点は、事後的に16名を対象にトレーニング効果についてのインタビューを行い、その結果を報告していることにあり、自信、メタ認知、挑戦的評価などのポジティブな効果とともに、効果がなかったことを話す選手についても記載がなされています。先行研究で数多く実証されているプレッシャーを負荷した練習が、サッカーのジュニア選手の意思決定や運動のスキルに正の効果があることを実践的に示した研究であり、今後はコーチや親に対してもこのような練習方法の教育を行うことの必要性についても考察されています。

過去の履歴
<2023年7月~>
<2023年1月~6月>
<2022年7月~12月>
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<2014年1月~6月>

<2013年7月~12月>
<2013年2月~6月>


本研究室の最近の業績紹介(共同研究や共同執筆も含む)
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【書籍】
日本スポーツ心理学会(編)『スポーツ心理学の挑戦―その広がりと深まり』(大修館書店)
「Ⅲ運動スキルの上達とトレーニング方法」の第3章「プレッシャー下のパフォーマンスに対する運動制御からの理解」を担当しました。

New
【書籍】
関 朋昭(編著)『体育・スポーツ・健康概論』(ナカニシヤ出版)
第7章「体育心理学」を担当しました。

【書籍】
國部雅大・雨宮 怜・江田香織・中須賀 巧(編著)(2023)『これからの体育・スポーツ心理学』(講談社)
第5章「注意集中・プレッシャーと運動パフォーマンス」の第2節「プレッシャー下でのパフォーマンス」を担当しました。

【実践研究】
三森裕希子・田中美吏・柄木田健太(2022)女子野球選手のバットスイングと選球の意思決定:熟練度による差異とプレッシャー下での変化,6,17-29.<野球科学研究会の閲覧やダウンロードURLにリンク>
<和文抄録>近年、女子野球の関心が高まり、女子野球選手のパフォーマンスを調べる研究が開始されているが報告数は少ないです。そこで本研究では、大学女子軟式野球選手の野球型スポーツの経験者と初心者を対象に、打撃時のバットのキネマティクス及び選球の2つの側面から、競技レベル別の打撃力の特徴を明らかにすることを第1の目的としました。さらに、プレッシャー下でのそれらの変化を抽出することを第2の目的としました。試合を想定した低プレッシャー条件と高プレッシャー条件での打撃課題を実施したところ、両条件での経験者の打率は3割前後、初心者の打率は1割台であり有意差が認められました。さらに、経験者は初心者よりも打点、ヘッドスピード、スイング回転半径が有意に大きかったです。スイング時間も経験者は初心者よりも有意に短かく、経験者と初心者に関わらずヘッドスピードは高プレッシャー条件では低プレッシャー条件よりも速くなりました。高プレッシャー条件では低プレッシャー条件よりもローリングが小さくなり、スイング角度は大きくなりました。スイング回転半径については、初心者のみ高プレッシャー条件では低プレッシャー条件よりも回転半径が大きくなりました。しかし、選球の意思決定に初心者と経験者、ならびに低プレッシャー条件と高プレッシャー条件の差はみられませんでした。本研究の結果から、女子野球において打撃力を向上させるためには回転半径が大きくスピードが速いスイングを身に付けることが求められ、プレッシャー下でもそのスイングを維持することが重要であると提案しました。

【展望論文(Review)】
柄木田健太・田中美吏・稲田愛子(2022)スポーツにおけるイップスのアセスメント・症状・対処.スポーツ心理学研究,49,5-19.<J-Stageの公開ページにリンク>
<Abstract訳>イップスとは「スポーツパフォーマンス中の精緻な運動スキルの実行に影響を与える心理・神経・筋障害 (Clarke et al., 2015, p. 156)」と定義されており、多くのスポーツ選手がイップスに悩んでいます。イップスはスポーツにおける重大なパフォーマンス低下の一因であり、この現象を解明するための症例研究、調査研究、実験研究が多く行われています。これらの研究を把握することはイップスを理解することに繋がり、それにより選手や指導者が練習や試合場面でイップスの改善を図ることに役立ちます。そのため本論文では、1981年から2021年までに発表されたイップスのアセスメント、症状、対処について報告する62文献を総説しました。アセスメントについては、(1) 自己評価、(2) 観察による他者評価、(3) 動作解析や筋電図によるキネマティクスと生理指標からの評価、(4) 評価尺度を利用した評価の4つから構成しました。症状に関しては、不安、注意、性格などの心理面、ならびにキネマティス、筋活動、脳活動などの生理-行動面に関する研究に分類されました。対処については、イメージ技法、薬物療法、その他の心理的スキルに関する研究に分けられました。さらに、イップス経験に伴う心理的成長に関する研究も存在しました。最後には、この総説を基にした今後の研究への展望も記述しました。

過去の履歴


   
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