改善・改革の取り組み

※学生向けに公開した内容からの抜粋です。文中の「皆さん」は、学生のことを指しています。

健康・スポーツ科学専攻

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  総  括

 今回行われた"在学生満足度アンケート調査結果"において本専攻では、システム面として上記C、ハード面としてD、さらに教育・研究面としてFの3項目で改善の必要性がみられました。そこでこれらの問題点やその他について直接皆さんから生の声を聞くことを目的とし、平成25年7月20日15時から「大学院生座談会」を開催しました。参加者は学生が11名、教員が6名であり、座談会では今回の満足度調査で問題が指摘された内容をはじめ、これまでの大学院における教育、研究、その他学内での活動などについても自由に意見を述べてもらいました。その結果、前述した3項目以外にも図書館利用に対する要望や大学施設の利用時間の制限に関すること、さらに就職活動などについての考えを聞くことができました。
 本専攻としては、まず今回の3項目に対する「改善・改革の取り組み」の方向性を明確にしましたが、更にその他の諸課題についても今後皆さんとの意見交換を通じて改善・改革の糸口を見つけていきたいと考えています。

授業について

 上記Cについて
 本専攻ではこれまでに履修要件として「関連科目(他専攻が開講する科目)」を設定していませんでした。その理由としては、健康・スポーツ科学科出身者の多くが専修免許に必要な単位(24単位)を修得することが予想され、残りの卒業要件単位(30単位)分は、専攻内における本人の専門外の分野科目を履修することを推奨していたためでした。
 今回の「他の専攻の授業科目を履修したい」という要望について検討した結果、平成26年度より「関連科目」を履修要件に盛り込むことにしました。これにより、皆さんが他の専攻の開講科目を履修することができ、知識の幅を広げることが可能になります。

教育・研究環境について

 上記Dについて
 本専攻では研究に必要な施設・設備が充実していることに対する満足度が低く、課題が残されました。「座談会」では、この件について具体的な意見が出され、実験機器の利用条件が問題になっていることが判明しました。健康・スポーツ科学部には、卒業論文で運動生理学をはじめスポーツ心理学やバイオメカニクスなどの実験系のゼミを選択している学部生が40名程度在籍しています。したがって、学部生が同じ機器を使用しての研究を希望している場合は実験の予約件数が多くなります。この状況では自由に実験することができず、学部生と同じ予約のなかで途切れ途切れの実験をせざるを得ません。皆さんは研究の成果が求められ、そのための予備実験をはじめ本実験を確実に実施しなければなりません。また、学会発表を前提とした実験では、対外的にアピールができる成果が求められます。このような状況に対して、現状の実験機器の利用状況を早急に改善して欲しい、学部生との実験施設を区別してもらいたいとの意見が出されています。施設及び実験機器は経費が高額なためにすぐに応じることができない面もありますが、時間に余裕を持って行える大学院生優先の測定環境整備が急務と考えます。実行可能な対応としては、学部生よりも皆さんの実験を優先させるという利用条件を整えることであります。その一方で、実験環境について大学当局と交渉を続けつつ、我々研究者も積極的に外部資金獲得の努力を行う決意です。

教員について

 上記Hについて
 「研究レベルが高くない」という評価です。このような評価はどの面で感じられるかを考えると、教員の日頃の研究活動に他なりません。学会発表や論文執筆もそうですが、日頃の研究姿勢を指摘しているのではないかと考えられます。
 今後大学院担当教員は今回の調査結果を真摯に受け止めて、多忙の中でも研究の活性化に努めなければなりません。このことに加え、学部生の前・後期毎の授業アンケートのように、大学院においてもそれに近いアンケート調査を実施し、教員が緊張感を持たなければなりません。
 具体的な対応としては、大学院担当教員における研究業績や科学研究費の獲得実績など客観的な評価を行う必要性を感じています。

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