改善・改革の取り組み

※学生向けに公開した内容からの抜粋です。文中の「皆さん」は、学生のことを指しています。

薬科学専攻

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  総  括

 薬学研究科は制度変更により、薬学専攻(博士課程4年制)と薬科学専攻(修士課程2年、博士後期課程3年)となり、それぞれ設置後2年と6年を経過したところです。そのような状況で、薬科学専攻の修士・博士後期課程のCに関する評価は非常に低いものでした。しかしこの問題に対する対応は制度的(大学院学則第34条)には可能ですので、学習の流動性を高めて研究に効果的であり、あらかじめ申し出を受けていれば、個々に対応したいと考えています。一方、Hの結果については基本的には真摯に対応したいと考えています。しかし修士課程の指導においては、研究成果のレベルを意識した指導よりも、指導教員との間で研究方針を納得するまで議論し、研究者としての基本姿勢、技術力と考察力を主眼にした指導に重点をおいています。その点も理解してください。博士後期課程については、現在研究科で独自に全在籍者に同様な満足度調査を実施し、問題点の掌握に努めています。今後FD等を開催して改善方策を継続的に考えていきます。

授業について

 博士後期課程における@〜Bですが、博士後期課程では研究方向が絞り込まれてくるので、授業科目の選択が自己の研究領域中心と成りがちです。そのため、受講者すべてにマッチする授業科目を設定することには難しいものがあります。現状では受講者の希望する最大公約となる授業科目を設定していることを理解してください。Bの意見については真摯に受けとめ、授業内容に工夫しますが、現在取組んでいる研究テーマに役立なくても将来の進路先での研究や教育に役立つよう企画している授業もあることを知ってほしいとも思っています。今後、今まで以上に皆さんがどのような科目を要望しているのか、シラバス内容との整合性を含めて情報収集をしていきます。

教育・研究環境について

 修士課程の満足度は高い結果でしたが、博士後期課程においてGに関する評価は非常に低い結果でした。博士課程の学生の皆さんはより高い能力を有し、研究に集中できる時間も多く、修士課程よりも研究活動には取り組みやすいと感じます。研究活動の活性化は本専攻の最重要課題のひとつですので、マイナス因子は解消しなければなりません。現在、全員を対象に詳細な調査を実施していますので、明らかになり次第、的確な対応策を講じ研究を振興させる予定です。

教員について

 薬学研究科の論文作成率は、本学の中でもトップに位置します。これは研究レベルの高さ、先端性を示す一つの指標であり、教員の熱意と意欲の現れとも言えます。しかしながら、博士後期課程のH〜Kに関する満足度は非常に低いものがあります。確かに、大型先端機器の質や数、そのデータ測定処理能力では国公立等の大学院に比べると明らかに劣る事は学会発表を比較すれば明瞭です。この点について対策を講じる必要がありますが、研究レベルの問題や教員の姿勢に関する問題点については、現在詳細な調査を実施中で、具体策は調査後に検討します。

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