改善・改革の取り組み

大学院の満足度調査結果を受けて

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 本学の大学院学則第1条には、「武庫川女子大学大学院(以下「本大学院」という。)は、武庫川学院立学の精神に基づき、学術の理論及び応用を教授研究するとともに、高度の専門性を要する職業等に必要な能力を養い、社会・文化の進展に寄与することを目的とする。」とうたい、第2条では、「本大学院は、その教育研究水準の向上を図り、前条の目的及び社会的使命を達成するため、本大学院における教育研究活動等の状況について自ら点検及び評価を行い、教育研究の改善に努める。」と定め、教育研究内容等について改善・充実のため不断の努力を続けています。
 今回の満足度アンケート調査もその一環でありますが、その結果を自己評価委員会から発表するにあたり、大学院に関して「大学院の振興・充実に関する検討委員会」がこれを統括し、各研究科・専攻レベルで検討された『改善・改革(充実)への取り組み』をまとめました。

大学院調査結果まとめ@

 今回の評価結果全体の中で共通している部分について見てみると、研究のみならず、進路・就職へのサポートを強化する必要があることが第一に見えてきます。特に指導教員による個別指導は強化する必要があるのではないかと考えています。

〈調査結果〉

 皆さんの評価結果を全体としてみると、授業や教員に関しては、ある程度の評価が見られ、満足度への影響度と合わせて鑑みると、特に早急な改善が必要と考えられるものは見られないと考えています。
 しかし、進路・就職サポートに関しては、全般的に評価が低い傾向が見られます。中でも「指導教員による個別指導が熱心である」ことについては、評価が低いだけでなく、前回の調査結果と比べても低下傾向が見られます。
 進路や就職に関して、不安を抱えている皆さんが多くいることもあり、個別指導を含めた進路・就職サポートをこれまで以上に強化する必要があると認識を新たにしました。

〈改善・改革(充実)への取り組み〉

 進路・就職を考えるにあたり、学会に参加し最新の研究に触れることは、動機付けの意味でも大切なことと考えています。修士課程では、10専攻のうち5専攻において「学会への参加を積極的に奨励する環境が整っている」の項目で評価が低くなっていました。皆さんの研究への動機付けを高めるとともに、キャリアパスを実感できるよう、学会への参加を促進するための支援システムを改善していきます。
 大学院教育は極めて専門性が高く、少人数教育が原則となっています。これまでも教員による個別指導に努めていますが、今回の結果を受けて一層の努力を続けます。また、オフィスアワーの有効活用についても検討に入ります。

大学院調査結果まとめA

 授業や教員に関しては、研究活動に対する評価向上に努めるべきであると考えています。

〈調査結果〉

 今回の調査結果を全体から見たとき、授業や教員に関しては特に大きな問題は見られないと考えています。ただし、強いて挙げれば「大学は研究活動に協力的である」や「現在取り組んでいる研究テーマに役立つ授業が多い」といった項目が、満足度への影響が強い割には評価が低めの傾向が見られます。
 これらの結果から、授業や教員に関しては、本学の強味を活かした、皆さんの研究活動に役立つ・協力的な体制を提供できているかという点を改めて見直し、よりよい環境作りを目指すことが重要と考えています。

〈改善・改革(充実)への取り組み〉

 教育・研究環境についてみると、「研究に必要な施設・設備が充実している」の項目については、概ね満足していることが読みとれます。研究室の整備や学習環境などのインフラ整備が順調に進んでいることが推察されます。これに対して、授業などのソフト面では改善を要する項目が見られました。授業面については、科目の履修方法について評価が低くなっています。修士課程においては全ての専攻で、「研究に必要な他の研究科の開講科目を履修しやすい」が低くなっていました。制度的には関連科目として専攻間で授業交流が行えるようになっていますが、十分に活用できない状況にあるものと考えられます。博士課程についても同様の傾向が見られます。これらについては、ホームページ等で大学院全体の情報を提示できるように改善を進めます。
 また、教員の研究についても十分な発信ができていないのではないかと考えられます。皆さんの研究が充実発展するよう多くの専攻を持つ総合大学院としての強味が発揮できるように、教員の研究成果発信力を高める方法検討などの努力を続けます。

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